加硫接着ならオカダイゴムヘ

加硫接着とは

加硫接着とは未加硫ゴムと相手物(金属や樹脂等)を、ゴム加硫を行うと同時に金型内で接着させる工法です。
ゴムを接着させる相手物の表面に接着材(ゴムの種類によって配合されたもの)を均一に塗布し、金型で熱と圧力をかけて接着させます。
必要に応じて接着物の表面処理や、ゴム接着面にも接着剤を塗布する場合もあります。インサート成型と呼ばれる事もあります。
ゴムの加硫接着(ゴム焼付)は、未加硫のゴムを金属などの異種材と強固に一体化したい時に使用されます。加硫後のゴムと異種素材を接着剤で固定するよりも高強度に接着することが可能です。

加硫接着

加硫接着の製造工程 [異種素材とゴムの加硫接着]

→接着面の調整
加硫接着の前にはゴムを貼り付ける面を処理する事が必要です。 接着面の油脂や異物を取り除き、接着面にできるだけ凸凹を付け接着面積を広くします。 一般的には、サンドブラスト(アルミナなどの硬質な粉末を吹き付けて表面を削り取って粗らす処理)を行います。 粉末が残っていると接着に悪影響があるので、エアブローや溶剤で洗浄除去します。

→接着剤の塗布
金属とゴムの異種材接着には、両方に親和性のある界面を形成する接着剤が必要です。加硫接着剤は様々な種類がありま す。この加硫接着用の接着剤は常温硬化の接着剤と違いベタベタした粘度があるワケでは無く、ゴムを加硫する際の熱・ 圧力と化学反応にて強固な接着力を得ています。加硫接着剤はゴムの相手物へ出来るだけ均一に塗布します。 接着剤の膜厚が厚過ぎたり、ムラがあったりすると接着強度が低下します。接着剤は、1種類で済む場合もありますが、 2種類の場合、下塗り接着剤は金属面と接着しやすい特性を持ち、上塗り接着剤はゴムと馴染みやすい特性があります。

→まとめ
加硫接着していれば、接着界面で剥がれるのではなくゴム材料が破壊するはずです。接着界面で剥がれてしまう場合は 不良です。加工後の製品を見るだけでは接着が上手くいっているか判断出来ませんので特殊工程に属します。 工程の管理項目をしっかりと決める必要が有ります。加硫接着は部品数の削減や後接着工程をなくせるのですが、 油断するとトラブルになることも多い工法です。工程の管理項目をしっかりと決め品質確認をしっかりと行う必要があります。

加硫接着の製造工程 [金属素材とゴムの加硫接着(コンプレッション成型方式)]

加硫接着の流れ

様々な材質との異種材接着が可能加硫接着のメリット

様々な樹脂と様々な材質の強力な接着が加硫接着では可能です。
お気軽にご相談ください!!

加硫接着のメリット

接着強度を増加させることが加硫接着の一番のメリットです。
常温下で硬化する接着材よりも強固に接着されます。常温硬化接着材による接着は
剥がそうとすると接着材部分で剥がれてしまうことが多々あります。
接着層が硬化する為、ゴム弾性に追従出来ずに経年劣化すると接着層から破壊されてしまいます。

しかし、加硫接着の場合、基本的に剥がそうとしても剥がれません。
無理に剥がそうとすれば接着部分ではなくゴム部分が千切れるほどです。
当社では独自ノウハウにより、強度な加硫接着が可能です。
後から接着出来ない様な複雑な形状でも、加硫接着であれば接着する事が可能になります。

加硫接着事例

U(ウレタン)

NBR

EP

CR

NR

Si

FKM

事例紹介 / 送り焼き

大口径Oロング